物語は心の栄養素

アニメや美女ゲなど、”物語”で感じた想いを保管するためのブログです

美女ゲ「ジュエリー・ハーツ・アカデミア」感想・考察 ~貴方の意志は何ですか?~

きゃべつそふと『ジュエリー・ハーツ・アカデミア』タイトル画面

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幾多の伏線が回収され、
凄まじいスピードで物語が動いていく。
意志の織りなす、友情物語

 

※ネタバレ注意!!!!!
 絶対にプレイしてから読んで下さい!

 





 

 

 

 

以下内容で、僕が感じた事をまとめました。


「キャラ別 感想・考察」

【ソーマ・ジェイス】

 ジェム:サファイア
 意志:醜い異生物を焼き尽くす
 宝石言葉:慈愛、誠実、忠実、真実、徳望

 

『何でアリアンナを蛇竜から助けた?』

アリアンナが蛇竜に潰されることを良しとせずに、規則を破ってサファイアを使い蛇竜を撃退したのは以下の3つの理由から。

  • 「ヴァンパイアであるアリアンナを醜いと思えなかったから」
  • 「アリアンナのことを大切な友人と深く思い込んでいたから」
    日々鏡を見る時の麻薬漬けと自己暗示で、アリアンナ達の事を友人と思い込むようになっていた。彼がペガサス組のことを真に友達と認めたのは、クラスのみんなと戦い、サファイアを向けても燃えなかったあの日から
  • 「アリアンナを幼なじみのルビィと重ねたから」
    ルビイを助けるという幼き日の約束を守れなかったから、その贖罪の様な気持ちから絶望的なに面した少女を助けたいと思ったから

僕は、アリアンナを助けるソーマを見たときに「何で、君のスパイじゃないの?本当の目的を放置するってどういうこと?」って思ってしまった(アリアンナごめん…)
でも完走した今考えると、彼もヒトだし間違った選択やその時の衝動で動いてしまうことがあるはず。
アリアンナを助けた行動、それだけを見てしまうと間違いの様に見えてしまうけど、その選択の結末が素晴らしいものとなっているからきっと善いものなんだろうなあ。


ペガサス組との本気の喧嘩』

ソーマのサファイアに焼かれて死ぬかもしれない、そんな覚悟をもってソーマと向き合ったペガサス組の心と意気込みに心を打たれました。ようやくソーマは本当の意味でクラスの一員となれた大切なシーンだった…(本当に素晴らしいシーン)

本気で喧嘩するっていい事ですよね。
喧嘩するほど仲が良いって言うけど、それは喧嘩したいと思うほどその人の事を深く考えているからであって、どうでもいいヒトには何かをしようと思わないんですよね、きっと。

ソーマが初めて自分を曝け出して、それでも互いの事を本当に大切に思える友達を見つけれた。それを思うと宵闇連合に入ってスパイをしてまでも、生き延びてきた価値があったんだなあ、そうしみじみ感じました。

 

 

【ベルカ・トリアーデ】

 ジェム:アレキサンドライト
 意志:剣にかけては誰にも負けない
 宝石言葉:秘めた思い、情熱、誕生、高貴

 

『絶対に負けない意志』

ベルカの剣に関して決して諦めないちょっとでも進み続けて、いつかは絶対に勝利する、そんな折れない精神性を好きになった。

負けを認めてしまったら自分の意思が砕けてしまうことを知っている。それゆえにどんな状態(周りが意気消沈していても)でも、自分を磨くことを止めない、それが彼女の大きくて綺麗なアレキサンドライトを育てた。

 

あと美容に拘る、そんな女の子っぽい一面も好きになった。
(これも日光に弱いヴァンパイアもいるという伏線でしたが…)

ただ剣に全てを捧げた狂戦士(笑)ではなく、剣も自分も常に磨いて美しく。自分のことを好きだと自覚して、前向きに、肯定的に捉えて生きている。

一番でない自分を好きになり、ひたすらに強さを求めていく。
自己肯定感が強くて、凄く眩しくて。
僕はそんな彼女に憧れを抱きました。

・・・

あと、えちちの時の吸血シーンが良かったなあ。
生理的な食欲から抗って、打ち勝って、純粋な想いの交換。

 

 

【メア・アシュリーペッカー】

 ジェム:トパーズ→アクアマリン
 意志:智識→友愛
 宝石言葉:成功、希望、誠実、友情(トパーズ)
      幸福・富・聡明(アクアマリン)

 

『自らで学園に入ることを選んだ』
その結果が今のクラスペガサスに繋がる。選んだ動機にどんな理由があろうとも、その選択で得られた縁は計り知れない。

自由に選択できた、そんな状態でメアが選んだ道は、図らずとも彼女の意思を表していると思う。

 

『恐怖を隠蔽して生きてきた』

”庭園”で身近に存在する”恐怖”。自分を守るために、自らを特性である瞬間記憶を死なないための武器にして抗い続けた。
身近にいる友達までも理不尽な理由で命を奪われ続ける。そんな異常空間で生きていくために、”知れば怖くなくなる”智識を集めに集めて自分を守る鎧とした。

あんな異常空間にいたらね、仕方ないよね。
恐怖から逃れる術がただ1つ、智識だっただけ。
そこに漬け込むゲゼルマン、許すまじ……
芯は通っている奴だったが、意思が汚い。

そんな彼女が奥底に隠していた”恐怖”を吐き出させてあげたのがペガサス組。分かち合う楽しさと、人と繋がることの喜びと、他者から形成される自分に向き合うことで自分を識る。そして意思は黄金色から澄んだ水色へと変彩する。

・・・

ふう。。。
変化した姿が可愛くて、
変遷した想いの深さが尊くて、
愛しさが、爆発しそう(可愛い)

ペガサス組で気付いた想い、そこに向き合うことはとてもとてもハードルが高く難しいことだったけど、人と繋がる大切さに気付いて、みんなに自分を知って欲しいと想う。
その変化と気持ちが大好き。

こうやって僕が気持ちを書いているのも、みんなに知って欲しいって気持ちなんだな。
面と向かって正直に気持ちを伝えるって難しいけど、やっぱり大切。直視すると本当のことじゃないことを言ってしまう、そんな天邪鬼な気持ちに正対して向き合わなくちゃね。

屋上での告白シーンも愛くるしくて、ほんと好き
(好き、可愛い、好きばっかりキモイな僕w)

 

 

【ルビイ】

 ジェム:ルビー
 意志:ヴァンパイアへの憎悪
 宝石言葉:情熱、熱情、純愛、勇気、自由

 

『想いは同じでも、進んだ道が異なる』

ソーマと同じヴァンパイアへの憎悪の想いを抱きながらも、それぞれの生きるための選択が確実に二人の運命を分けた。ソーマは”宵闇連合”に、ルビイは”メデューサ”に。

両親や友人を目の前でヴァンパイアに犯され、吸われ、殺される、そんな過去があればどうしても憎む感情を抑えられない。とても分かる。憎むべきモノ達と一緒に楽しそうに過ごすソーマを見て、一番心を悩まさせていたのは彼女。

 

『想いはきっと交わる』

ヒトとヒトは言葉で対話して、想いを知ることで理解し落としどころを見つけることが出来る。その行為に種族というものは決して関係なくて、通じ合うことのできるヒト同士に与えられた特権。

ルビイを選んだソーマはきっと正義の味方じゃないけれど、たった一人のためのヒーローにはきっとなれる。エゴだろうと、誰か疎まれようと、ルビイだけを守るそんなヒーローに。

 

『柴犬のリイズを思い出した』

アージュのシュバルツェスマーケンに義妹ヒロインのリイズという少女がいて、ルビイにその少女を感じた。

なぜかって言うと、

  • 主人公への呼び方が似ていたり
    (ルビイ:兄に リイズ:お兄ちゃん)
  • 名前の響きが似ていたり
  • 幼少期は仲良かったけど、
    生きるための選択で敵同士になってしまったり

というところから。

 

生きるための選択で、引き離された悲恋。
そんな物語が好きな人は”シュヴァルツェスマーケン”のリイズ√お勧めです。

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最後に、派手、派手なルビイの容姿も好きだなあ。
耳のアクセだったり、十字のペアピンだったり、赤のネイルだったり。
黒と赤がかっこよくて、かわいい。似合ってる。

あと左胸のほくろがえっち(ボソ

 

 

【アリアンナ・ハートベル】

 ジェム:ダイアモンド
 意志:超越
 宝石言葉:変わらぬ愛、純愛、清浄無垢、純潔

 

『金剛石の継承者の定めも、全てを超越する』

絶望できないダイヤモンドの継承者、ヴァンパイア種の生存のための装置。自分の想いのどこまでが自らのモノなのか分からない、一人では自己を定義でないアリアンナ。ひたすらに現実に抗い超越していく自分に疑問を持ってしまう。

しかしペガサス組という稀少な友人達が、そんな彼女の有り様こそがアリアンナであると肯定してくれた。アストゥリオスのブルーダイヤモンドの片翼を壊し、周りの皆が彼女を信じて、定義して、救い上げてくれた。

彼女のワガママで、純粋で、清浄無垢なエゴという意志で、あらゆる障害を超越する。結末だって書き換える、そんな奇跡もあってもいい、そう思えた。

・・・

告白されたときの、ジト目かわいい!!
あとソーマの「アリアンナの魂が好き」って告白が好きだなあ。
容姿でも、人種でも、なくてその人の魂が好きっていう言葉のチョイスが良い…

 

 

【ヴェオ】

 ジェム::オニキス
 意志:孤高を貫く
 宝石言葉:成功、厄除け、夫婦の幸福

 

「ノア/ヴェオ」てえてえなあ!!!
(突然の語彙力崩壊)

 

『孤独という煌めき』

王女として孤独に頑張ってきたノアにどことなく惹かれて、守りたい思ってしまった。だけど彼の意志は孤高のオニキス、その矛盾と戦う姿がカッコよかった。

リヴュアにノアが行くときも、ヴェオは彼女を気に掛ける。

ノアが死んでしまったヴェオはこの後ずっとペガサス組とちょっとだけ関わりながらも一人で、生きていくんだろうな。そして心の中ではノアをずっと想い続けるはず。悲しくも孤高な彼の生き方に尊さを感じる。幸せに溢れていることが全てじゃない。

そんな彼が大好きになった。

・・・

ノアちゃんには生きて、幸せになって欲しかった。けど表舞台に立ち、統治するということは色んな人から認識され、あらゆる標的になってしまうこと。

でもそれは彼女の意志だし、他人が止めることはできない。例え実兄のマークスであったとしても。意思を尊重したいけど、守りたい、葛藤を抱えるヴェオの気持ちに胸が締め付けられた(辛い辛いよ…)

 

 

【マークス・フォン・レオンシュタイン】

 ジェム:薔薇輝石
 意志:高貴な獅子の想いを伝播する
 宝石言葉:友愛、博愛、愛情、秘めた情熱

 

『友愛への変異』

この物語の中で、間違いなく最も成長したキャラだと思う。

祖父をセリオンに殺された過去から獣人を毛嫌いしていたり、王家という名前だけを振り蒔いていた入学時から大きく変わった。

変わった要因は、王都が石化され否応が無く国のトップになってしまった外的要因や、ヴェオとメアを通して獣人への偏見が無くしていった主観的要因があった。

最後までへこたれる事無く、妹であるノアが誇りに思えるお兄ちゃんになれたと思う。

・・・

卒業するまで勉学は微妙そうだったのが、彼らしくてクスッときた(笑)
王子カッコよかったぞ!王子!!

 

 

【ギメル・ロードベイン(χ)】

 ジェム:ゴールド、メテオライト(セシリア遺志)
 意志:セシリアの意志に添うこと
   (セシリア意志:ヴァンパイアなんて滅べばいい)
 宝石言葉:太陽、成功、美徳、尊敬(ゴールド)
      願望の達成、変革、知恵(メテオライト

 

『黄金色の硬い、強い意志』

最も純粋に、真面目に、たった一つの大切な約束のために、三十二年間一人で人間を背負ってきた。セリリアのヴァンパイアを滅ぼしたいという意志と添い遂げるために。

そしてセシリアという優しい心の持ち主を知っているが故に、ヴァンパイアの殺戮を苦悩する。

地下でのセシリアとの生活と出来事が、絶対に曲がることのない、彼の生き方を決定的に決めてしまった。ギメルから見れば、多様性と将来の可能性に掛けるソーマ達は青い。

ギメルの魂にはソーマの様な多様性に満ちた心を抱けるはずがない。しかしその一途な想いが彼の太陽がごとく、金色の強さの象徴である。

・・・

全てを知った後、ギメルのことが大好きになった。
ただの一辺たりとも曇りない、セシリアへの純愛。
綺麗な魂の輝きを見ることが出来て幸せ。。。

意志がセシリアの意志に従うではなく、添うってところがいいんだよなぁ…本当に(涙

 

ヒロインズの宝石じゃなくて、
メテオライトが欲しくなってきた…。
何でだろ?

 

 


「貴方の意志は何ですか?」

この物語を読んだみんなは、物語から自分の意志を問いかけられる、そんな様に感じたんじゃないかな?少なくとも僕はそう感じた。

だからここからは少し自分語り。

 

僕の意志
『未知を知りたいという探求心』

この世はとても広いけど、自分の見えてる範囲ってとても狭い。だから自分の知らないことを知りたいという探求心。未知を知るってワクワクする、そんな思い。

メアとは未知を既知にするってところは似ているかもしれないけど、根源は全く異なると思ってる。

僕の原初は明確でいつからの欲望かは分からないけれど、幼少の頃(小学校低学年くらいかな?)からおぼろげながら確かにあった。

父親が僕に向かって「将来車の免許でもとったら好きな場所まで、どこまでも行けるよ」的なニュアンスで言ってくれた記憶がある。

そのとき僕はここではないどこか、知らない場所へ行きたい。そして新しい景色を知りたい、そう思った。

・・・

未知が知りたいがゆえに

  • バイクや車、自転車に乗って知らぬ土地へ旅するし
  • アニメやゲーム、漫画、小説で未知の世界に入り浸りたいし
  • 未知を明確にするために、こうやって既知をメモするし

自分の意志から、その行動が滲み出る。
それに気づかせてくれたのがこの物語。

だからこの物語は僕の中で特別になりそうな気がするし、いまそのように感じている。

どんな石を手に出来るのかな、楽しみ。

 

みんなの意志も知りたい。
感想に書いてたりするのかな?
ジュエハ感想を漁らなきゃ(笑)

 

 

 

「さいごに」

ここまで読んで下さってありがとうございます!

 

きゃべつそふとさんと、冬茜トム先生の物語に初めて触れ衝撃を受けました。”さくらの雲*スカアレットの恋”も良いとよく聞くので、やってみたい欲が沸々と湧いてきてます(笑)

※また積ゲー増えるよやったね!!(笑)

 

戦争では無く、あくまでも友情や友愛、相互理解などを描いた物語でした。

それと始めてペガサス組の食事シーンを見たときは、本当に驚きが隠せませんでした!散りばめられた伏線、バラバラだったものが1直線に繋がった。驚き以外の言葉が出てこなかったです。
(エンディング強制カットも「え⁉」って声出たw)

 

最後にカーラ、一体貴様は何者だ!?w
有識者の考察を待ちたいですね…