CUBE「夏ノ終熄」:タイトル画面
「はじめに」
ひとりぼっちだったミオとユウジが、二人でいることの楽しやさ喜びを見つけて、共に生きていく決心をするまでの過程が良かった。
この物語は終末世界にフィーチャーされているわけではなくて、あくまでも二人の関係性の変化と、ミオとユウジの変わっていく心情を楽しむ物語だった。
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「少女終末旅行を思い出す」
プレイして、アニメ「少女終末旅行」を思い出した。
まず「少女終末旅行」の概要をざっくり言うと、ケッテンクラート(バイクと履帯装甲車のキメラ)に乗った二人の女の子が終わりゆく終末世界を旅していくもの。
この作品も終末世界を救う旅をしているわけではなくて、二人の少女が世界を生きて、ただ与えられた状況を楽しんでいる生活を描いたもの。
少女終末旅行でも残されたお酒を見つけて、飲んで、酔っぱらって暴れる回があって、めちゃくちゃ好きなんだよなあ…
あと雨音がそのままエンディングに繋がる演出も今でも鮮明に思い出せる。終わっても世界の美しさが表現されているようで。
少し脱線しましたが、「少女終末旅行」を思い出した理由ですが。
終末世界を救うのではくて、そういう世界でも人間は与えられた状況やもので、精一杯楽しみながら生きるものである。そういう共通点を感じた。
どんな状況でも楽しんで生きるって大事だし、そういうシーンってどこか胸があったかくなりますよね。
特に梅干し年数当てクイズが好き、何の意味も無い会話だけど、こういう会話を出来る関係性って尊い。
「好きなエンド」
僕は死亡ENDが一番好きだったりします。
皆さんはどのENDが刺さったんですかね?気になります。
何で死亡ENDが好きかって言うと、病気になってしまった二人、終わりそうなミオをユウジがおんぶして死に物狂いであのベンチまで辿り着き、そこでゆっくりと最期を迎える二人の姿に感動したから。
告白前、ベンチに座ってたユウジはミオからちょっと離れてた。そんなちょっと遠い距離感から、互いに心から信頼して体を寄せ合う関係性まで変わって、そして互いの温もりを感じながらこの世の最後の生を享受するってねズルいっすよ……
とっても辛いけど、その辛いって感じる感情が大きければ大きいほど、その関係性をどれだけ大切に想っているかが分かって、心に来る。
(辛いがいいってドMなのかな…w
あと病に侵された状態のミオの掠れた声の演技が、ミオの深刻な状態を如実に表してて、CVの三咲里奈さん凄すぎる!ってなった。
「その他 感想箇条書き」
・ミオのいい意味での図々しさが、ちょうどいい。嫌なことはすぐ嫌って言うところも正直でいい、あんまり見ないヒロインで新鮮で良かった。
・社会経験が無くて年相応に子供っぽく、駄々こねる感じがいいな、なんか生っぽい?
・「とにかく、話し、ます、のでっ、あとでっ」ってセリフめっちゃいい。恋心を伝えたいけど、今(リビングで)じゃない。ミオは思い思い喋っている感じが溢れててよき。
・死亡END時の鼻血シーン、幸せの絶頂からの絶望感のギャップで鳥肌が凄い、つらい。けど感情が動かされて喜んでいる僕がどこかにいる。
・一度街に行って帰ってこなくなるBAD何回見た事か……、新しい展開へ抜け出せた時は嬉しかった(しゃおらぁ!って感じ
・うみこ先生原画、女の子は可愛いし、男の子もカッコいい。好きだなあ…
「さいごに」
いつもの感想と比較すると、まとめられてない感が否めないけど。
まあこういうのでもいいでしょう、と勝手に思ってる。
想いは鮮度が大切なので、取り敢えず放出(笑)
ここまで読んでくれた人、ありがとう。