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百合ゲ『FLOWERS - Le volume sur automne -(秋篇)』感想 ~己が心から笑える場所を探し求めよう~

『FLOWERS - Le volume sur automne -(秋篇)』タイトル画面
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『はじめに』

譲葉のこの言葉が、
秋篇の全てを表していると思う

『己が心から笑える場所を探し求めよう』

少女達は自分の悩みに苦悩する
その苦悩を打ち明けることが、
本当に相手の為になるのかどうか…

夏篇までに心の内が見えなかった
「譲葉」・「ネリネ」・「林檎」・「苺」
この四人が笑顔の場所へ至る物語

 

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以降、ネタバレ注意!!!

 

【キャラ別 感想】

『八代譲葉』

「八代譲葉」
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・花:ユズリハ
花言葉:若返り、世代交代、譲渡

 

「隠していた本当の内面」

可愛いと言われたい、お花が好き、苦いコーヒーが嫌い、甘いものが好き
ネリネに合わせて一緒の道へ進んで、似た事を選び一緒に過ごしていった結果。周囲からの視線や印象そのままに、ネリネ以外の前では猫を被る

内面と外面とのギャップに驚いた(可愛いかよ……

 

「髪梳き」

千鳥に髪を梳かれ、リラックスする譲葉
女の子の同士だから出来る、コミュニケーション
譲葉が髪を褒められて照れる姿を見ると、心が落ち着く

髪を梳いているCGから、何だかさっぱりとしたいい匂いがする様な気がする
百合ゲだからこそ、女の子同士の交流を丁寧に描けて佳いなあ(男の子がいると見えない景色な気がする

 

ネリネへの1度目の告白前の一人称」

一人称が”僕”ではなくて、”私”
譲葉が女の子のであること、いつもの仮面を被っている自分ではない、ということを感じられて良かった
仮面を被った会長としての譲葉では無くて、本当の自分をさらけ出す勇気を持ったからこその一人称だなあと、しみじみ

 

「写真を撮る理由」

譲葉「僕が写真を撮るのはね。僕自身が此処に確かに居たってことを少しでも残しておきたいからなんだ」
ー記憶の中の思い出は美化されるか、貶めれる。そのどちらかだ。

譲葉の写真への気持ち、僕もわかる気がする
自分の人生で何を見てきて、何を感じたか、そういうものを残すために風景を切り取り記録する。その行為が写真を撮ることだと思う
そして写真として残した思い出を振り返ったり、その時自分が感じて切り取ろうとしたものが何なのかを思い出す道具にもなる、と思う

 

 

『小御門ネリネ

「小御門ネリネ
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・花:ネリネ
花言葉:華やか、また会う日を楽しみに、幸せな思い出、輝き、忍耐、箱入り娘

 

ネリネのお父さんの言葉」

「自分が仕事を選ぶのではない、仕事に自分が選ばれるのだ」

なんか体感としてわかる気がする
自分がやりたい事と、他人から見た自分の適性が乖離することで起きる事象。本当にやりたい事を仕事にするって難しいよね……

 

「シェイプシフターをさん付けで呼ぶネリネ可愛い」

優しい人間味が溢れていて、すき……ってなる

 

「譲葉の母親との邂逅」

敬虔な父親の娘としていい子を演じ続けていた幼いネリネ。そんな彼女がいい子であるため、色々な偶然が重なったために、譲葉と一緒にいる事が増える。そして譲葉はネリネの事が一番大切な友人であり、愛情を向ける唯一の人となっていた
だけどネリネにとって譲葉は、ただ今を一緒にいるだけの人って認識だった。そして譲葉の母親に友人でない事を、いい子である事を見抜かれた

幼いネリネを見て、僕は誰しも強い想いを持って行う行動が全てを占めるわけではない、と改めて思った。何の気なしにした行動や言動でも、受けた相手にとっては本当に欲しい言葉や行動だったかもしれない

同じ行為、同じ言葉、同じ笑顔
全て同じ事でも受け手によっては世界が変革する様な事もあると思う

 

「TrueEND」

教義も、学園も、全てを捨ててでもネリネは譲葉を選ぶ
選びとる事で無くしてしまう事が多いとしても、自分の一番大切なものを信じて決断する
そんな途轍もなく勇気のいる決断を見ることが出来て、幸せな気持ち(二人には幸せになって欲しい、本当に……

 

 

『沙沙貴林檎』

「沙沙貴林檎」
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・花:林檎
花言葉:名声、選択、評判、選ばれた恋

 

ネリネに振られた譲葉に駆け寄る」

ネリネに振られた直後の譲葉に一番に駆け寄り、譲葉の事を全てを認め優しく抱擁する。その言葉と行動は一見優しく暖かいものだけど、僕にはどうしても怖く思えた

何故かって言うと、直ぐに駆け寄れたって事は譲葉のネリネへの告白を傍で見ていたって事だから。林檎にとって大切な譲葉の大事な場面、林檎の覗きたい気持ちはわかるけれど、振られた譲葉を慰めることもわかるけど、その場に来てしまっていたという事実がちょっと怖い

ずっと覗かれていたような、でもそれだけ想っているという気持ちの深さの表れというか、愛憎って言えばいいのかな……

⇒2週目追記

林檎が譲葉を偶然見つけてしまった結果だった
林檎が譲葉を付け回す様な事をしていなくて、何だかホッとした気分

あと林檎って譲葉の表情から、気持ちの想像が出来ていて、それでまたその想像の精度が高い。よく見て、譲葉の事を考えているんだなあ……と

 

「林檎END」

林檎の小さい体に秘めた、懐の深さというか、包容力というか、何かそういうものを感じました
譲葉が林檎を選び、ネリネの事を諦め傷ついた彼女を優しく抱きしめる。そんな最後のCGがとても心に響いた

身長差っていいなって思いました……

 

 

『沙沙貴苺』

「沙沙貴林檎」
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・花:苺
花言葉:尊敬と愛

 

「林檎との入れ替わり」

はい、鈍感なので気付けませんでした……
どのシーンが苺で林檎なのか、全然思い出せない。沙沙貴姉妹の事をちゃんと考えてない印なのだなあ、と(もっと女の子の気持ちと向き合え自分!

でも二人のお陰で譲葉は、自らの気持ちに向き合う事が出来た。それと別れ際では互いの事を尊敬している状態で、素直に別れることが出来て凄く佳いなあと感じました
あと林檎のこのセリフがとても好き(林檎ちゃんいい子……

林檎「譲葉先輩がちゃんと自分の心の声に従ったことが嬉しいんです。可哀そうだからってわたしを選ぶんじゃないかっておもっていたから」

 

「双子END」

双子の百合もあっていいと、僕はそう思います
こういう結末も終わり方の一つとしてはありかな。林檎が苺以外の誰かの事を大切に想って初めて、苺が大切だと気付けた
違う道に逸れたからこそ、今まで歩いていた道がどれだけ幸せなものだったかに気付く。自分が知らなかった気持ちを発見する、ということは尊いことだと思う

 

 

【その他 感想】

雑多に書いていくよ!!

 

「えりかの秋服かわよ!!」

黒のリボンが猫っぽい感じでよき
白黒の清楚なイメージの制服が、彼女の不思議なイメージを増幅させて佳い
あと本好きからくる、理性的なイメージとマッチしてる!

 

「ダリア先生の好きだった人」

気になる、誰だろう?
「覚悟を決めていなかったときに」という言葉
シスターになるという覚悟を決める前の出来事?

⇒好きだった人はお父さん?
 でも最後の描写的に既に亡くなっている?

 

「焼き芋のシーン好き」

火を見ていると落ち着くし、その後には甘い甘い、とろりとした焼き芋
心も落ち着くし、甘いものを食べることで体も休まる
沙沙貴姉妹らしいおもてなしで、好き

 

「立花のゾンビメイク」

普通に怖くて絶句した(笑)
頬の肉の欠け落ちる様がリアルすぎる
殻ノ少女を思い出してしまって、ちょっと怖い気分になった(笑)

蘇芳さん、メイク技術とゾンビ映画についての造詣深すぎますよ……

 

「えりかのハロウィン衣装(魔女)」

チョーカーがめちゃくちゃ似合ってる!!!
猫っぽくて可愛い、最高か……

 

「千鳥×えりか」

相棒って言葉が相応しい、そんな関係性が見て取れて幸せ(尊いなあ
あの大切な夏の時間が二人を結び付けて、その先の秋に関係性を深める彼女らを見れて幸せな気持ち

二人なりに軽口を飛ばし合いながら、時には千鳥の言葉で赤くなるえりかを見れて、本当に佳い……(えりかの事好きだなあ

あと千鳥の考え方が物凄く前向きに変わってて、その変化がとても嬉しい(千鳥の事もめちゃ好き

というか、千鳥とえりかのカップリングが一番好きかもしれない

 

 

【さいごに】

春篇~秋篇を通して、初めてTrueまで初めて攻略サイトを見ずに辿り着けた!褒めて!(誰に?(笑)
推理パートも2回しか失敗してない、奇跡だ!

 

そんな奇跡はさておき、残すところも冬篇のみ
蘇芳さんとマユリさんの結末も見たいけど、この百合にずっと浸っていたい気持ちも強い
まあドラマCDとか沢山出ているから、まだまだ愉しめるんだろうけど……

 

あと春~秋のOPの中で、一番秋篇のOPが好きかな
「歌:霜月はるかさん」「コーラス:鈴湯さん」って最強すぎませんか……

 

 

↓↓ 冬篇感想 ↓↓

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