『FLOWERS - Le volume sur été -(夏篇)』タイトル画面
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『はじめに』
えりか可愛いぞ、えりか
猫の様な笑みをもっともっと見ていたい
百合に浸るって幸せだ……
えりかが千鳥と出会うことで
知らなかったこと、知り
恋の喜びを、知り
変わっていく姿がとても佳かった
【 ↓ 公式サイト様 ↓ 】
以降、ネタバレ注意!!!
【キャラ別 感想】
『八重垣えりか』
・花:エリカ
・花言葉:孤独/謙遜/休息/心地好い言葉/博愛
「朗読劇:ラプンツェル」
ラプンツェルが蘇芳、魔女がマユリを暗示したシナリオ
蘇芳さんが別れてしまったマユリの事を、ずっとずっと想っている事が伝わってきて、何だか居たたまれない気持ちになった(早く幸せになって欲しい
シナリオに込めた想いの強さを知りエリカは、自分が気づけないくらい、自然と涙を流す
この涙の理由を言葉にすると、何だろう?
蘇芳さんがラプンツェルの朗読劇に込めるほどマユリという個人を想っている事を感じて、えりか自身がこれほど誰かから想われたことがあったか思う
その瞬間、過去を振り返って、そこまで他人から想われた経験が無かったから、寂しいような、羨ましいような、そんな気持ちがあったんじゃないかな?
演出がとてもリッチで、朗読劇の世界に入り込むことが出来ました(幸せ……
「えりかの心の壁」
誰に対しても冗談を飛ばしたりして、一歩引いた位置から他人と交流するえりか
それは自分の体の事(介助に気を使わせること)や、仲が良いと想っていた上の姉に裏切られたこと、そういう過去があったから、壁をつくって人と接する
その壁を取っ払ってもいいと、千鳥に対してそう思えるようになっている変化がとても尊くて、大切なものだと感じました
「隣り合うベット、寝そべり語らう二人」
えりかの身体的な理由から、3段ベッドではなくて、ホテルのツイン部屋の様にベットが二つ並ぶ
ベットで横たわる姿勢から見える視界、そこには隣に千鳥がいる
どこか安心するような、ドキドキするような、幸せな空間
薄暗い闇夜の中で互いに見つめ合い、千鳥の心の傷を吐露するシーン
抱える過去を、後輩の未来を奪ったという心の傷を、えりかへ伝える
このシーンの空気感がとてもとても大好きです……
ベットから手を伸ばして千鳥の手を握りたい、温もりを感じたい、励ましてあげたい、そう思えました
「千鳥との食事シーン」
毎度、毎度、丁寧に描く。出てくる食事も様々
春編で蘇芳さんの良きアドバイザーでどこか特別だった、えりかの人間味が感じられた(いつも教室に居なくて特別な雰囲気なえりかを近くに感じれた
あと毎回の食事に感謝して、二人で食べさせりしながら、千鳥と少しずつ仲を深める描写が良かった~
「その他 雑多な感想」
・腕組み立ち絵、最高かよ……
エリカのちょっとむすっとした態度と凄く合う!
高飛車な態度も相まって、本当に好きだなあ
・えりからしい選択肢が愉しい
捻くれた冗談で返すか、本当にその人の事を考えて守る様な発言をするか
不自由な体であるからこそ、選び話す言葉は慎重で、そしてそれを選ぶことが何より愉しかった
『考崎千鳥』
・花:紅千鳥
・花言葉:何て愛らしい/気品/高潔/忠義
「自分ノート えりかについて」
千鳥が思う、えりかについてついて、赤裸々に書かれてた
以下に内容をまとめてみた(〇〇部分は見えない箇所
・〇〇なところも意外と好き
・〇〇気だけどそこが佳い
・仔牛のカツレツが好き
・本を読んでいる姿は可愛いと思う
・寝相が悪い
・言葉が悪い
・誕生日:9/17(乙女座) 全然乙女らしくないけど
・血液型は何としかして聞き出す
ノートの下に血液型をなんとしても聞き出すってあって……見た瞬間、嗚咽が出た
えりかへの気持ちが伝わってきて、もう……ね
多分自分の血液型との相性とか気にしているだろうと思うと、ああ千鳥も最高に乙女なんだなあと感じた
「えりかとのキスシーン」
車椅子のえりかのために、膝をついて高さを合わせる
合わせた高さはえりかの目線から少し低いもの
それはえりかから、キスしてきて欲しい、頑張る力を当て分けて欲しいという千鳥の気持ちの現れだと感じた(所作や姿勢一つ一つに想いを感じられて幸せ
「鎖骨がいい」
首、うなじ、鎖骨までのラインがスッとしてて綺麗
食事制限と芸に身を置く人らしさが出てて素敵
あとバレエ衣装時のお団子、うなじのまとめきれていない髪の毛がちょこっといるのが現実感があって佳い……
【各END感想】
「TrueEND、恋人END」
えりかはやっと千鳥という家族が得られただなあ、とそう感じた
お互いに心の傷を分かち合った後でも、互いを想い、許し合い、理解し合い、これから過ごす日常を共に歩む関係性。そういうものへと二人は成っていったんだと、そう思う
体も不自由で、心に壁をつくっていたえりかが幸せになる姿を見る事が出来て、幸せな気持ちなれた
「友達以上恋人未満END」
千鳥への恋心へ気づきながらも、家族と良好な関係を築けなかった自分とは違い、親元に帰り関係を再構築する未来がある千鳥を送り出す、えりかの決意
千鳥がずっと傍に居てくれたらと思えど、それが彼女の最善では無いと思うが故に、自分の心に蓋をして別れを告げるえりかの姿に、真摯な心に、感情が動かされた
「離別END」
とてもとても厳しい、辛い
千鳥に寄り添えず、最後を迎えられなかった悲しみに溢れる気持ち
自分ノートに書かれた名前を、えりかが撫でる
その哀愁に満ちた光景が想像出来て……つらい
『さいごに』
え!?FLOWERSもこれで往復!?
百合の世界が幸せで、物語もテンポよく、スルスルと読めてしまう!(ヤバい
蘇芳さんも少しずつ復活してくれているようで、何よりです
そして秋篇は満を持して、ネリネさんと譲葉さん回なのかな、愉しみなのです(何故か林檎ちゃんっぽくなった
↓↓ 秋篇感想 ↓↓