
『あらすじ&物語紹介』
姉弟関係の様な1つ上の女の子と、家族当然の様に過ごしていた主人公に二つの変化が訪れる。
- 合理主義で物静かな従妹と一緒に住むように
- 育ちの良さそうな女の子と新幹線で偶然出会い、転入生として隣りの席に
忙しくも同じ様な毎日を過ごしていた主人公の生活が変化する。
新しい関係性を得た女の子と交流を深め、恋をする。
そして秋の木々が真っ赤に色づいていく様に、恋も紅く熱く盛り上がっていく物語。
【 ↓ 公式サイト様 ↓ 】
以降、ネタバレ注意!!!
※感想は概ねプレイ時の時系列順です。
誤字や文法間違い、解釈違い等があるかもしれません。
あくまでも個人的な感想なので、寛大な心でよろしくお願いします。
※攻略順:玲→ちとせ→結灯
【玲√】
『玲、合理的で良い子』
合理的かつ、記憶力も良く気遣い出来る良い人。
賢一から「実家の様にすれば」って言われたら、ちゃんとくつろぐし、家の手伝いも率先していい子だなって思う。
玲
「一緒に暮らす以上、役割を持つことは、
円満な関係の構築に繋がる―合理的です」
『玲のメイド姿と賢一への想いが良い』
玲がメイド服の動きにくさに悪態をつくも、兄さんが好みと感じるのならそれは合理的で良いという結論に至るのが可愛い!
玲(長いスカート……)
やっぱり歩きにくいし、動きにくい。
いっそのことまくり上げてしまいたいと
さっきまでは思っていた。
でも、これも悪くないかもしれない。
玲(兄さんの『好み』なら……きっと合理的です)
『恋して、恋に気付けない玲、可愛いかよ!』
賢一に対する恋心が大きくなって、嫉妬心が湧くようになっても自分の気持ちに気付けない玲。
玲の「この気持ちはなんだろう?」とヤキモキする姿を見ていると、とても可愛らしいって思う(ちとせもきっと同じ気持ちで妹を眺めているのだろうなw
『気持ちが溢れて泣く玲』
後夜祭の後屋上で、賢一が告白した時に、玲は嬉しい気持ちが一杯一杯となり溢れ出した気持ちが涙となって頬を伝う。
合理的をモットーに生きてきた彼女が自分の中に芽生えた「恋」という感情に気付き、それを知覚したから賢一と好き合う関係になりたいと願い、後夜祭の屋上に誘った。
玲の賢一と互いにもっと知り合いたいっていう純粋な恋心と、合理的な判断に基づく行動を起こした結果、結ばれる二人を見ていると実に幸せだなって感じる。
『付き合ってからの距離の詰め方』
玲が賢一と仲良さそうにする女子を見て嫉妬心に駆られた時、”嫉妬”の意味を辞書を引きしっくりこなかった。
賢一はその事を聞いて自分たちなりの”好き”を考えていこう、って以下の様に提案するところが玲に寄り添っていて良いと感じた。
賢一
「だからこそ、俺たちで二人の『好き』を考えていこう」
玲
「私たちの……『好き』?」
賢一
「辞書とか誰かが決める気持ちじゃなくて、
俺たちで、俺たちの恋愛を決めていけばいい」
玲
「……その考えは、合理的です」
⇒読了後追記
「辞書に沿ってない=非合理」のはずだけど、玲が賢一との提案を受け入れているのが非合理を受け入れ始めている気がして良い…
『玲の恋愛に対する合理性評価』
合理的を求める玲が恋する自分自身を、冷静に評価した時の以下の心情に共感した。
そもそも私が恋に落ちて、兄さんのことばかり考えている
―このこと自体、非合理的だ。
玲
(でも……今の私、昔よりずっと楽しくて充実してます……)
(非合理的なことも……こうして意味がある?)
玲は賢一との紅葉狩りに行ったデートの光景を思い出して、改めて日常(学校)から見える景色も美しいのだと気付く。
先日のデートを思い出すと、ここからの景色さえも、なんだか綺麗に感じられる。
玲
(兄さんのことを考えただけで―単純すぎて、合理的とは言えませんね)
独りで見た景色と、誰かと一緒に見た景色。
同じ景色であっても視点が二つあるお陰でより視野が広がるし、好きな人と一緒に居る時間ならきっと楽しくて幸せな思い出になる。
合理的な感情=物事の理屈に合った感情。
きっと恋愛で得られる感情は、全て理屈にあった言葉に出来るものではなくて玲は少し混乱しているのだろうけど。そして言葉にする事は非常に大切な事であるのだけど。
いつか玲は非合理も素直に受け入れて楽しめる様に、きっとなるように思う。
『玲は好きな人が居るという弱さを受け入れる』
玲が年始に実家に帰り、賢一と会えなかった日々を思い返して言ったセリフ。
玲
「何より、兄さんと一緒にいる時間が楽しくて……
かけがえなくて……独りだと、寂しくなります」
賢一
「独りだと寂しい―それが弱さ?」
玲
「はい、兄さんなしでいられない私は……
誰かを必要としている私は『弱い』です」
~中略~
玲
「でも……私は、弱くなったことが
そんなに嫌じゃないみたいです」
賢一
「え?」
玲
「こうなってしまった自分も、
今の気持ちも嫌ではないんです」
玲
「良くないことだと思うのに、こんな気持ち……
非合理的です……浪漫とも言い難いでしょう」
玲は大好きな人ができて幸せを知ったから、その人が一緒に居ないと幸せを感じられない様に変わった。
だから玲は賢一無しではいられない、弱い人となった。
だけどその弱さは大好きで大切な人がいるって事だから、弱さを得るという非合理を玲は嫌ではないって感じているのだろうと思う。
【ちとせ√】
『賢一が性欲にまみれてなくて、誠実で良い!』
ちとせお姉ちゃんイチャイチャしていた時に、不意に倒れて賢一が彼女の胸を揉むことになる。
その時ちとせは賢一が倒れた事を気遣い声をかけてきたから、賢一も「胸揉んでいる場合じゃない」って直ぐに正気に戻るのが誠実さを感じていい男だ!
『恋を自覚していくちとせ』
ちとせは賢一ずっと家族同然の様な関係だったから、常に傍にいることが普通だった。
だけど玲や黒姫が現れて賢一が違う女の子と交流するようになり、ラブレター騒動だったり、賢一が同年代の黒姫と楽しそうに話すことなどに、ちとせは心のどこかで引っ掛かりを覚えていく。
その言葉にならない引っ掛かりを玲に相談し、自分の心を自問自答する。
一緒にいたい。離れて欲しくない。
だからといって、迷子になった子どもが親を求めるものとは違う。
怖いというより、息苦しく切ない。
―賢ちゃんにしか抱けない、この想い。
玲ちゃんが言った通り、『恋』なんだろうか。
賢一が傍にいる事の特別さ、居心地の良さ、嫉妬心、そういう恋心をちとせが自覚していく描写が良い!
『姉弟関係を乗り越える描写が良い』
ちとせと賢一がお互いに疑似的な姉弟を乗り越え、恋人になりたいと明確に意識し、自らの想いに向き合う描写が良い。
告白して姉弟の関係が崩れる事が嫌だと悩み、
自分の「好き」と相手の「好き」が違ったら辛いと苦しみ、
ずっと一緒にいたいけど、この感情は恋愛なのだろうか?と疑問を抱き、
でも恋人になりたいと一歩踏み出し、告白まで至る描写が疑似姉弟モノとして良かった!
『手紙を使った告白シーンに涙が溢れた』
ちとせの素直な気持ちを記した手紙のシーンを見て、じんわりと涙が溢れてきた
手紙の内容には、ちとせが秘めていた賢一への想いが素直に愚直に綴られており、ちとせが独りで手紙を書いている様子を想像すると涙してしまった。
そばにいてくれるのが当たり前でした。
大切な弟だと思っていました。
でも、それだけじゃもう嫌です。
あなたを一人の男性として見ています。
気付いたんです。この溢れ出した想いに。
だから、君との距離を縮めたい。
恋人になりたいです。
賢一を弟じゃなくて、男性として見ている。
そして今の関係性じゃなくて、賢一との距離を縮めてもっと知りたい。
そんなちとせの溢れ出る想いが、優しい言葉に乗せられた素敵な手紙だと感じた。
⇒追記
恋人になった後も手紙を使って、互いの想いを言葉にして交換し合うのが素敵で良い!!!
『心を砕き、言葉にして、恋人として進んでいく』
ちとせはエッチなことに嫌悪感というか、無意識的にダメな物として認識していた。
しかし賢一と恋人として仲を深めたいとも思っていた。
だから下着で抱き合ったり、裸で温泉に入ったり、手コキしたり、徐々に性的な関係も進めていく。
そしてその性的関係を進めていく中で、互いの身体的特徴を肯定したり、互いに気持ち良いかだったり、諸々を言葉にして伝えていく。
またちとせが”言葉にする事を大切にしている”事が感じる事のできる、以下の心理描写が良い!
素直になりきれず、恋人が察してくれることに甘えてしまっている。
それじゃ……私の気持ちが伝わらない。
どんなに長い付き合いでも、言葉にして、伝えない限り前進できない。
恋人になった時に、それをわかったはずだ。ちとせ
(もっと私の本心に素直にならないと―)
【結灯√】
『結灯の”恋をしない”という曖昧な決意』
結灯が「恋をしない」と賢一に伝えていたが、その根拠とそれを克服する様子が不明瞭だなって感じた。
なので結灯が賢一に恋に落ちていくのが謎だと感じた。
⇒読了後追記
√を終えて、不明瞭で曖昧であることが結灯の特性だと気付き納得した。
結灯は両親にあるべき姿を押し付けられ、自分を持つことが出来なかった。
それ故に自分自身が好きでは無く、他人を好きになれる余裕も無かった。
だから明確な理由を述べず(結灯自身も気付けないまま)に賢一に「恋をしない」って伝えていた。
結灯の生きてきた過去や背景を知って、僕は結灯の事が理解でき、結灯のこと好きだなって感じた。
『結灯の宝物』
僕は賢一に依存する結灯の事が正直好きではなかったけど、最後の最後で結灯の事を好きになった!!
その理由は自分が無かった子が、自分を宝物って言えるようになった変化があったから。
初めて出会ったときに言っていた、結灯の宝探し。
賢一
「結灯の宝物は?」
結灯
「決まってる」
「今の私が、『宝物』―」
私の「宝物=賢一」って答えていたら、きっと僕は空虚な彼女を好きにはならなかっただろう。
だけど宝物=自分って答えて、自分自身を得た結灯に芯を感じたから、好きなキャラだなって感じた(個人的に芯を持ったキャラが好きなので)
それと最期のCGで春を迎え、桜を背景に笑う結灯の笑顔が一切取り繕ってなくて、素晴らしい表情だった!!!
【さいごに】
ここからは雑多に感想を書いていくよ。
正直に言うと結灯は最初好きではなかったけど、最終的にはヒロイン全員を好きになれて凄く楽しかった!イチャラブ最高!!w
あと立ち絵が無いキャラだけど、賢一のお母さんがテンション高めでグイグイ来る感じが凄く好みでした。
CVもしれっと神代岬さんになっていて、神代さんの演技の幅の広さを感じれて良かった!(玲と同じCVとはとても思えなくて凄い!
それと冒頭でも書いたけど、アマカノ2の良さは以下の様なヒロインそれぞれの異なる「変化」を描いた物語であるからだと思う。
- 玲:合理的から非合理(恋愛)を楽しめるように
- ちとせ:距離の近い姉弟から恋人へ
- 結灯:自己がない状態を開示し、そんな自己を肯定し恋をする
そしてその変化を描く際に、プレイヤーに嫌な気持ちを味わって欲しくないと願うあざらしそふとの優しさを感じた(結灯のギスギスを多く描かない、恋敵的なムーブをしないなど)
なので心地よくイチャラブを楽しむことが出来て、面白かった!!!
アマカノ2+もこの勢いのままプレイしていくぜ!楽しみだ!!!
※続編『アマカノ2+』感想