物語は心の栄養素

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百合ゲ『FLOWERS -Le volume sur printemps-(春篇)』感想 ~女の子の長い睫毛って、なんだかドキドキするよね~

『FLOWERS - Le volume sur printemps-(春篇)』タイトル画面
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『はじめに』

どうしたって、イノグレのゲーム
含む要素は「百合」、「ミステリー」、「微ホラー」、「謎解き」
イノグレからしか得られない栄養が、心に染みわたります

 

初の百合ゲだからだろうか、識らない感情が刺激されている
頭の奥底で深い、どこか知らない場所が、ぼーとするような感じ

初めて女の子同士の特別な関係性を描く、百合に向き合えている様な気がする

 

シリーズ4作の内、最初の1つなので気軽にざっくり、まとめます

 

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以降、ネタバレ注意!!!

 

 

【キャラ別 感想】

『匂坂まゆり』

・花:百合

花言葉:「威厳」「純潔」「無垢」「華麗」「愉快」「軽率」

 

「悲しすぎる物語の区切り」

何でマユリさんが学園を去ったか、ちょっと考えてみる
端的に言えば、自分が学園から去ることで立花とのアミティエを継続させて、マユリや立花が居なければ学園で孤立してしまう蘇芳さんを守るため、なのかなって思った

交際を公にし続ければ、アミティエが解散させられて、蘇芳さんが独りぼっちになってしまう。そうなってしまえば、いつかは蘇芳さんが学園を辞めてしまう。マユリはそんな悲しい出来事は嫌だから、立花に蘇芳さんを任せる決意をしたんじゃないかな

それと家政婦さんを好きになってしまった事への代替行為として、立花の事を想っていたことにどこか申し訳なさを感じたり、またずっと一緒に居ると甘えてしまうから、マユリ自身が学園から出ることで、自分を変えたかった気持ちもあったと思う

デート行きたかったなあ……

 

「蘇芳さんからマユリへの告白の言葉が大好き」

「私は、匂坂マユリが好きです。
 アミティエとしてでなく、友人としてでない、貴方が好き」

ー中略

「私の幸せは貴方なの。
 だから私を好きな貴方を許してあげて」

学園から与えられたアミティエという関係性でもなく、友人の内のひとりでもなく、蘇芳さんにとって一番大切で、憧れであるマユリのことが好き

マユリ自身、また同性を好きになってもいいのか苦悩しているけど、その苦悩を払う様な蘇芳さんの言葉が好き

他の人とは決定的に違う、特別な関係性へ変化するという大きな決断を見れて素晴らしかった

告白時に蘇芳さんに泣きつくマユリ、その横顔に覗く長い睫毛に、何故だか凄くドキドキさせられました

 

 

『花菱立花』

・花:ハナビシソウ

花言葉:「私の希望を叶えて下さい」「私を拒絶しないで」

 

「マユリと蘇芳さんへの嫉妬」

マユリの秘密(家政婦への恋愛感情と失恋)を知ってしまった故に、邪な感情が湧いてしまう。そして秘密を盾に蘇芳へ交際を迫る。

女の子だけの三角関係っていつもこうドロドロしたものなのかな?
ずる賢く立ち回り、欲しいもの、関係性を手に入れようとする姿。何だか、綺麗で純粋無垢だと思っていた立花の印象が覆されて、未だに混乱?してる

どうしても僕はマユリさんに心を奪われたからか、立花と向き合えていない気がする。立花を選ぶ蘇芳さんの気持ちは分からなくもない。あと立花が蘇芳さんを強引にでも手に入れたいほど気持ちが抑えならなかったから、脅してまで付き合いたいという気持ちも分かる。

でもどうしても、気持ちが立花に向かなかった。
でも立花のことが嫌いなじゃなくて、むしろ人間味が溢れてて好きなんだけど。

難しいな感情って……

 

 

『白羽蘇芳』

・花:花蘇芳

花言葉:「高貴」「質素」「不信仰」「裏切り」「疑惑」「豊かな生涯」「目覚め」

 

「難しい性格の持ち主」

他の人の気持ちを慮ることのできる性格。それはいい事もあるけれど、悪いところもある
気にしすぎて、妄想して、自己嫌悪。そういうところから、他人と関わることが苦手な彼女だけど、誰しもがそういう側面って持ってるよね
共感できるし、他人の事を人一倍考えている彼女って凄いなって思った

 

アミティエの二人、選ぶって難しい決断」

言葉はいかようにも繕える、でも選んで行った行動は覆せない
何を想って、何を選び、何をしたか。そこにその人の考える大切なものが存在するなって、改めて考えさせられた

 

アミティエの二人へ自分の過去を吐露」
憧れとしていたマユリを立ち直らせるために、自分のエゴを貫く。同性愛という秘密を抱えながらも、気高く、我を持って過ごすマユリに蘇芳さんは光を見たんだと思う

その光っていいうのは、蘇芳さん自身の未来を指し示すもの。光さす道へ歩みだすことで、独りぼっちな自分自身との決別が出来ると願ったから、マユリには自分の道標となって欲しかったんじゃないのかな

そういう強い想いがあったからこそ、蘇芳さん自身が秘めていた自分の過去を話す、そんなきっかけになったんだろなって思う

 

 

『八重垣えりか』

蘇芳さんやマユリ、立花を始めとした三人のアミティエは良くも悪くも、相手を慮って言葉を選んで話す人間。棘が立つ言葉は滅多に使わない

そういう人間関係の中で、確固たる芯を持って、ズバズバと話してくれる貴重な友人、それがえりかだと思う(彼女の中でも言葉を選んでますが

 

車椅子という事から相手に遠慮させまいと、自分から自虐的な話し方を多用する。そういう話しやすい空気から、蘇芳さんは素直に話が出来る一人になっている気がする(そういう存在って貴重だよね

 

 

『八代譲葉』

いつまでも、
譲葉先輩にからかわれたい
愉しい冗談を掛けて欲しい

そんな気持ちになれました(笑)

 

4作のパケ絵見てると、秋編で掘り下げあるのかな?楽しみ!
ネリネさんとの関係性をもっと見たい!

 

 

【さいごに】

殻の少女もそうですが、イノグレさんのゲームの終わりって、何でこんなにも心が奪われてしまうんですかね……

マユリさんの事が気になって気になって、続きの夏編を直ぐにやるしかないじゃないですか!!

心を奪った責任、とって下さいね!イノグレさん(笑)

 

 

↓↓ 夏篇感想 ↓↓

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