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枕『サクラノ詩ー櫻の森の上を舞うー』タイトル画面
サクラノ刻が遂に、遂に……発売されるので、居ても立っても居られずに爆速で”Ⅲ章雫√~Ⅵ章”を再走しました(笑)
- 再走した感想
- 今まで気付かなかったこと
- サクラノ刻で見たいこと
上記について僕自身が感じた事をサクラノ刻プレイ前にまとめることで、忘れないようにするために、プレイ後に変化した気持ちや心を確認するために、この文章を残します
以降、ネタバレ注意!!!
※筆者はサクラノ刻体験版未プレイ
『サクラノ詩・刻 サブタイトルの変化について』
『サクラノ詩 ー櫻の森の上を舞うー』
『サクラノ刻 ー櫻の森の下を歩むー』
直哉がムーア展に出展した作品「蝶を夢む」は死を直接的に描いてはないけれど、透明な海のうず潮に巻き込まれそうな、吸い込まれそうな、そんな印象から奈落と死を感じるもの
そして渡っている蝶は直哉自身を示す、健一郎や圭の死という奈落に落ちていきそうだけど、いつしか踏みしめる事の出来る大地を目指して舞い続ける
それがサクラノ詩の「櫻の森の上を舞う」という事
そしてサクラノ刻が「櫻の森の下を歩む」となっているのは、踏みしめる大地を見つけて歩み進める事が出来るようになったという事を示していると感じた
自分が絵を描くという行為の傍らに圭が居続けていた過去、自らの選択の積み重ねが圭を殺してしまったかもしれないと苦悩すること
そういう透明で吸い込まれしまいそうな奈落を乗り越えて、見つけ出した大地への歩みを表している様に思えた
その歩みというのは、二人だけになってしまった藍との家族としての歩みだったり、新しいヒロインとの関係性の構築だったり、色々だと思う
「おまけ」
サクラノ詩Ⅵ章とサクラノ刻のサブタイトルと同じ『櫻の森の下を歩む』となっていますが、再走するまで気付かなかった……(記憶力・注意力が糞雑魚ですねw
『大地は、夢の音を奏でる』
初プレイ時には上手く咀嚼出来なかった言葉が、少しだけ腑に落ちた
サクラノ詩のⅤ章終盤、稟と直哉が櫻の木の下で交わした会話
稟「奈落とは、夢の続きではない」
「無限の蝶が埋め尽くす空の下は、奈落。
だけど、違う、それは私達が立つ、この大地」
「だから、踏みしめた、大地は、夢の音を奏でる」直哉「夢の音……」
「それは美しい音色か?」稟「うん、そして、それはとても残酷な音色」
「そうでなければ、それは美しくなどない……」
- 空の下=奈落=大地
(⇒直哉や稟が立っている世界、人生そのもの) - 夢の音=美しく残酷な音色
(⇒人間の人生が奏でる音)
Ⅵ章で直哉が藍に膝枕されながら会話していた内容と同じ
人生は残酷だから、苦しいからこそ美しさが際立つ
平坦ではなくて、山があったり谷があったするからこそ、その起伏、軌跡が波となって振動となって音色として伝わってくる
きっと人生って、それぞれの人の音色を奏でるためにあるのかもしれない
(僕はそう思ったけど何となく伝わるかな……
『表現とは、見られることによって成立する』
「表現とは、作品を作る事だけではない。作品は、何の脈絡も無く、突然、世界に出現するわけじゃないのだから」
「その意味と意義を捕まえる事だって、作品を生み出すことに負けないくらい重要だ」
直哉の言葉から、読者や読み手そんな私達がサクラノ刻を捕まえる事で作品を完成させられるって事を改めて感じた(プレイして早くサクラノ刻を完成させたいなぁ
あとちょっと近いようで違うお話だけど、
健一郎から幼少期の藍へ送った言葉の中に「絵を見てくれてありがとう」っていう言葉が心に響いた
何故って言うと僕が積極的に、自分のために、「物語の感想」っていう人様へ見てもらうモノを書くようになったから
人に見られることを意識するから文体に少しは気を配るし、自分が何を感じたかを言葉で伝えられるように感情を掘り下げていく
そういう他者(未来の自分を含む)を意識するからこそ、自分が生み出すモノに対しての責任感の様なものをが芽生える。カッコ良く言うと自分のブランドみたいなものかな(ちょっと恥ずかしい表現だけどw
『サクラノ刻でみたいこと』
最後になりますが、
こういうところが見れると良いなあ、っていう願望
- 圭の過去(幼少期)の掘り下げ
- 生まれたばかりの直哉と水菜、健一郎、その三人と藍との穏やかな日常
- 圭を失った直哉がその後どんな絵を描くか
- 圭がムーア展出展作品にどうして二つの向日葵を描いたのか
(Ⅴ章エンディング内で藍と真琴が向日葵を抱えてる⇒二人のことを暗示?) - 直哉の藝大時代のお話
- 直哉が何で非常勤講師をやっているか
(健一郎に対してツンデレな直哉が、健一郎と同じ道を選んだ理由とは?) - 里奈と優美の二人の東京同棲生活をひっそりと覗いてみたい……(願望
- 余市(ウイスキー)の残りを直哉が飲むことはあるのか
(人生の最大幸福に気付けるのか) - 永山香奈がどこまで天才に肉薄出来るか
ああ、櫻の季節が恋しい……