物語は心の栄養素

アニメや美女ゲなど、”物語”で感じた想いを保管するためのブログです

アニメ『響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』感想 ~部長、黄前久美子の成長物語の始まり~

『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト~』公式HPより引用
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

 

公開日に早速見てきたので、自分が感じた事をブラさないためと記録ために感想(主に久美子について感じた事)を書きました

anime-eupho.com

入場者プレゼントは久美子&麗奈「休日、愛らしい友人と」でした!嬉しい!!

 

 

以降、ネタバレ注意!!!

※原作小説未読、吹奏楽には詳しくないです。
 誤字や文法間違い等、あったらすみません
 寛大な心でよろしくお願いします

 

 

『冒頭のシーン』

独りで音出ししていた久美子が”響けユーフォニアム”(あすか先輩のお父さんの曲)を吹くのかと思ったら違った。

久美子はあすか先輩の事を忘れる事は無いんだろうけど、あの人の様に部を仕切ったり支える事は難しいから、決別(巣立ち?)的な意味を込めて吹く演出を入れなかったのかな~と妄想

 

 

『久美子らしい部長の仕事』

部長になった久美子の振舞いを見ていて、久美子らしくて凄くいいなって思った。どこが久美子らしくて良かったかというと

  • アンサンブルコンサートの代表チームの決定する方法を決める時に、麗奈は2年1年の在籍者のみの投票、秀一は3年など含んだものでと意見が割れる。そして久美子はその折衷案でどっちもやる、割れた時は在籍者のみを優先と決めたこと
    (麗奈みたいにはっきりと決めれないのが久美子らしい)
  • アンコンのチーム決めで溢れた部員の対応で3年生の先輩を頼ること
    (自分の力ではどうにもならない事を素直に他人に頼れる)

久美子って、麗奈みたいに吹くことや上手くなることに貪欲で真っ直ぐって訳でもなく、あすか先輩みたいに元からユーフォが大好きだった訳でもなく、みぞれみたいに悩んだ結果自分の将来の進路を決めている訳でもない。
でも逆に言うと誰もが抱く気持ちを少しずつ併せ持っているという個性があると思う。

  • ユーフォを何となく始めたけど、今は大好きな楽器で
  • 結果を出すために部活を頑張って無かった時期(中学)もあったけど、今は結果を求めてて
  • お姉ちゃんとあすか先輩から後悔しない生き方を学んで
  • 秀一の事は大切なんだけど、色々同時には出来ない不器用さを持ってて
  • 努力の先に素晴らしい結果が必ずしも得られない現実を知っている

現実に折り合いをつけるために時に微妙な判断(アンコンの代表チーム決定や3年生を頼る)を選べるのが部長として久美子の良いところかなって思う。あと麗奈が部長だと軍隊みたいな鬼畜な吹部が出来上がるんだろうな(笑)

 

 

『みぞれと久美子の”窓開けるのうまいね”って会話について』

久美子が校舎の隅っこ(いつも独りで練習する場所)で吹いていると、みぞれに声を掛けられて「窓開けるのうまいね」っていう言葉を貰う。
みぞれが窓を開けるのに難儀しているところを、久美子がすんなりと開けた事を指している訳では無く、みぞれから久美子への誉め言葉みたいなものだと感じた。

何故なら「窓開けるのうまいね」っていうのは「他者と交流することがうまいね」って意味だと僕は感じたから。そう感じた理由としてはみぞれが久美子の1年生の時からの働き?を見ていたからだと思う。具体的に言うと、

  • 香織先輩と麗奈のトランペットソロ決定事に、上手いと感じた麗奈を推す行動(私欲もあっただろうけど)をして上手い人がコンクールに出るべきっていう空気を決定づけたこと
  • あすか先輩が受験勉強の関係で辞めそうになった時に、大人ぶって大学に入り美容師になるために専門学校へ移ったお姉ちゃんとの経験(後悔したくない)からあすか先輩を上手く説得したこと

この様な北宇治吹奏楽部への貢献について、あまり自分の気持ちだったりを直接表現することが苦手なみぞれだからこそ「窓開けるのうまいね」って言葉になったんだと思う。

あとこのシーンで窓を隔てて、左に久美子、右にみぞれっていう構図のカットがあって凄く印象に残った。
久美子がみぞれの閉じられた心(窓)を開いて二人が少し通じ合っている様で、でも窓以外の校舎という障害があるから完全には心を開いていない様で、すっごく良かった(語彙力
まあみぞれが本当に心を開いているのは希美ただ一人なんだろうな…

 

 

『さいごに』

感じた事をだらだらと書いていきます。

久美子が来年の1年生で自分より上手いユーフォ奏者が入ってきたら、麗奈にとってのユーフォの一番が自分ではなってしまうと悩むシーン。
その悩みを一旦棚に上げて忘れる事とする判断が部長になった久美子らしくていいな~って思った。
何故なら1年生の北宇治の中でただ奏者の一人でしか無かった久美子だったら、立場の問題も無いから多分そのことに悩んでいたんだろうけど、今は部長で抱えるものが多い事(個人の問題にくよくよしている暇がない)と実力主義の北宇治にはよくある事(葉月のことも然り)だから、一旦その悩みを無視するのが現実的でいいなと。

立場が変わって、考えなきゃいけない事が変わって、後輩が出来て、先輩が居なくなって。
変わっていく状況に適応していく久美子の成長をもっともっと見たい(来年春が楽しみ過ぎる

 

ああ、また宇治に行きたくなってきた

「久美子ベンチ」&「あすか先輩と吹いた河原」
5年前に自転車を250km漕いで聖地巡礼した時の写真です