物語は心の栄養素

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美女ゲ『美少女万華鏡 -忘れな草と永遠の少女-』感想・考察 ~甘々な日々が別の姿へ、万華鏡の様に変化していく物語~

メガスター『 美少女万華鏡 -忘れな草永遠の少女-』タイトル画面
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前作と同じ様な、
甘々な日々を描いた作品なのだけど、
それにはある理由があり…
しっかりとシナリオを味わえる物語

 

【 ↓ 公式サイト様 ↓ 】

www.omega-star.jp

 

以降、ネタバレ注意!!!

 

 

※感想は概ねプレイ時の時系列順です。
 誤字や文法間違い、解釈違い等があるかもしれません。
 あくまでも個人的な想いなので、寛大な心でよろしくお願いします。

 

 

【感想】

『前作から、雰囲気が一気に変わった』

前作の終始イチャイチャから、ちょっと暗めの雰囲気で良き~

幼い頃に好き同士だった女の子がどこかに行ってしまって、人の事を信じられなくなった主人公。
手紙の返信も電話での連絡も無く、雫の事を噓つきだと思い込む。
病気も悪化して学校に通えなくなり、両親も離婚してしまう。
(やっぱり甘い作品でも、暗い雰囲気があれば好きだな~)

 

『主人公の自慰』

ヒロインに見てもらいながらキャッキャウフフしながら自慰とかじゃなくて、雫への好意と裏切られた気持ちが重なって交じりあった中で、彰人が自分のベッドの中で雫を思い浮かべながら自慰する。
美少女ゲームでは珍しいシーンだと感じて面白いなって思う。
思春期のリアルな男の子って感じ

 

『初めてのえちちシーン』

雫との初めてのえちちシーンで、雫のおぱーいが着衣状態と裸状態でちゃんと描き分けているその心意気が素晴らしい!!!
ついぞ熱弁したくなる!おぱーいは左右に分かれるものだ!柔らかさを感じて良い!!

あとえちちでのキスシーンがCGも相まって、凄く濃厚に描かれててよきだった。
唾の橋が架かるの好きなんだ…唇と舌の肉感も良かった。

 

『甘々な雫との日々と、夢のギャップ』

甘々な雫との日々と夢の鬱屈とした雰囲気、相反する二つの描写が物語を引き締めていて、読んでて心地良い。
あと甘々な雫とのえちちシーンは毎度”八宝備仁先生”の素晴らしい絵を眺めるシーンと化しているな、前作でも触れたけどマジでお口と舌の描き方が大好きだわ。

可愛らしいし、表情が凄く現れて素敵だし、なおかつえっちいし最高だ…

 

『深淵END』

彰人の封じられた過去、その深淵を覗く。

高校生になった彰人は変わらず雫の事が好きだったけど、学園のアイドルとしてチヤホヤされ自分との関係性が薄くなった彼女に疎外感を覚える。
その疎外感はやがて雫への怒りに変わり、その行き場の無い怒りをめぐみを無理矢理に犯す事で解消しようとするが収まらない。
そして2年前、徐々に膨れ上がった怒りに身を任せて、彰人は雫をほたる池に呼びナイフで脅しながら犯す。そしてその後に雫を殺めた?

だから彰人は2年前から雫の行方を知らないし、引っ越してから送った手紙も存在しない。
それと彰人は本物のめぐみや甲児をちゃんと認識しようとせず、空想の雫、めぐみ、甲児と過ごす幻覚を見る(学校で誰も居ない所に向かって会話している彰人の姿って周りからみると狂気だろうな…本物のめぐみや甲児も話しかけにくい訳だ…

あと彰人は心臓の病気だと思い込んで不登校気味になるけれど、実際は心の病。病院への通院も彰人の空想の中での出来事なんだろうな…(病院での最後のシーンはゾクッとしたな、ああいうの好きだわ

ふと思ったけど、彰人が付き合っていると思い込んで空想している雫ってだ彰人の秘めた欲望を投影しているだろうな。
自分だけに優しくて、素直で、淫乱で、可愛らしくて、自分を優先してくれる、そんな彰人の歪んだ雫への理想像を押し付けた様な感じだと思った
(えちちに積極的なのもそういう男の欲望を詰め込んだからだろうな…まあそこを美少女ゲームとして成立されているのが素晴らしいな…

 

『True END』

い、い、い、生きてた~~~!!!
彰人も、雫も、めぐみも、甲児も皆生きていて大団円。

大団円を迎えてふと”青い忘れな草”の花言葉を思い出した。
物語の結末は花言葉の「真実の愛」・「誠の愛」そのままで、雫がずっと彰人の事を想ってお見舞いで願い続けていた愛が、彰人の心を救い出したものになった。

あと彰人が現実に戻る前のお墓のシーンで、彰人に寄り添っていた雫は現実世界の雫が夢の世界に具現化した様なものだと感じた。
雫はずっとずっと彰人のお見舞いに行き、話しかけていた内容が彰人の夢の中で組み立てられて、彰人の心に届いたんだと思う。

あとあと、学園のプールに忍び込んだ時の描写で彰人が水の中で一人で孤独な気持ちになっていたのは、自分を刺してほたる池に身を沈めた所の伏線だったのか(なるほど納得

 

 

【考察】

読了後に、気になったセリフについて考察しました。

 

『担当医のセリフ』

以下の担当医のセリフについて調べてみた。

担当医
「……蜂蜜を見つけたら、欲しいだけ食べるがよい……」
「しかし食べ過ぎて吐き出すことにならぬように」

このセリフは箴言(しんげん:旧約聖書の中の一書。道徳上の格言や実践的教訓を主な内容とし、英知による格言・金言・勧告が集められたもの)の25章第16節からの引用だった。

あと何となく蜂蜜ってのが、彰人の欲望(性欲)かなって感じた。
彰人は夢の世界で欲望のままに犯しまくって、雫とかめぐみとかを好きなだけ食べている(直喩)感じとか、でも欲望のままに過ごした結末(めぐみを犯す選択した結末)はろくでもない吐き出してしまいそうな結果とか、そういう物をこのセリフから想像しましたね。

 

『甲児のセリフ』

担当医と同様、甲児のセリフの引用元について調べてみた。

  • 芥川龍之介、”舞踏会”からの引用
    「私は花火の事を考えていたのです。我々の生(ヴィ)のような花火の事を。」
  • 哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンの言葉
    「真実は疑いなく美しい。しかし、嘘もまた同様である」

正直芥川龍之介の方の引用は全然分かりませんが…2つ目のセリフは何となくこの物語の事を指しているだろうなって思った。

TrueENDの真実は皆が生きていてハッピーで美しいものだけど、偽物の夢の世界の物語もそれはそれで美しかった。
何故かって言うと、夢の世界がなければ深淵ENDの様な狂気で満ちた、ある意味で美しい世界や物語を描けないから。

 

 

【さいごに】

ここからは雑多に感想を書いていくよ。

「美少女万華鏡」シリーズの本領発揮!みたいな雰囲気を感じました。
えちちシーンがいっぱいでヒロインが可愛いね・嬉しいねって所は変えず、えちちシーンが多い理由を持たせるシナリオ(彰人の欲望に満ちた夢の世界)が最高だった!!

前作に引き続き、八宝備仁先生の女の子が最高にえちちで可愛らしいし、お口で感情を表す所がもっともっと好きになったな…(おくち大好き

あとめぐみと致すシーンは色々と衝撃的な事実(夢の世界での)が展開されて、読んでいて面白かった(彰人君の内に秘めた性欲は鬼畜だね…
あとあと、めぐみ関連だと、めぐみが腐ってて甲児×彰人のBL的妄想をしているシーンも好きでした。

 

色々書きましたが
とにかく、次の作品も凄く楽しみです!



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↓ 前作感想 ↓

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