物語は心の栄養素

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美女ゲ『美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-』感想 ~退廃的な終末世界で、ロボットである二人のヒロインとの交流を描く物語~

メガスター『 美少女万華鏡 -忘れな草永遠の少女-』タイトル画面
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退廃的な終末世界。
高度文明の遺産である塔に1人で住む主人公は二体のロボットをつくる。

  • ロボットをつくった目的は?
  • なぜ世界は滅びたのか?

そんな謎の多い世界で、ロボットであるヒロイン二人と主人公の交流を描く。

 

【 ↓ 公式サイト様 ↓ 】

www.omega-star.jp

 

以降、ネタバレ注意!!!

 

 

※感想は概ねプレイ時の時系列順です。
 誤字や文法間違い、解釈違い等があるかもしれません。
 あくまでも個人的な想いなので、寛大な心でよろしくお願いします。

 

【感想】

『ロボットに育てられた龍之介』

龍之介はMotherという表情が変わらないロボットに育てられて、人間と出会わずに育ったから人間の表情から感情を察することが苦手。

龍之介は独りが心地良いと感じているけど、でもどこかで人の温もりが欲しいとも思っている。
そんな中でアリスという表情がコロコロ変わるアンドロイドに出会って、どうすればいいのかあたふたする所が良いな~って思う。
あとその後にドロシーと出会い無表情で、無機質な感じにアリスとのギャップを感じ始める対比もよき~

読了後追記
龍之介がどこか人肌が恋しかったのは、実は過去にちゃんと人間の母親に育てられていたけど、それをコールドスリープで忘れてしまっていたからかな

 

『龍之介、アリス、ドロシーの関係性』

感情的なアリス、無機質なドロシー、相反する二人と龍之介の関係性が良いな。

龍之介はアリスに従順であることを望んでいて、ドロシーにはもっと感情を豊かになって欲しいと望んでいる。
ドロシーは龍之介に対して従順ではあるけど、それは命令ゆえの従順さだから愛情とかで龍之介の事を重んじてしている行動ではない。
一方アリスは龍之介に対して従順ではないけれど、龍之介に対して憎らしいって気持ちを持って行動している。
アリスが龍之介の馬車に細工して壊したり、レイプまがいな事をするのも気持ちをぶつけたいが為のもの。
アリスからぶつけられる気持ちがどんなものであったとしても、自分自身の事を考えて行動してくれることに、龍之介は心の淋しさを埋めてくれる有難さを感じているだと思う。

 

『三人は家族』

龍之介が求めていたもの。

それはメイドでもなく、セクサロイドでもなく、玩具でもなく、生活を共にする家族が欲しかった。
子供の時から人間は自分だけで孤独を感じていた。だから龍之介は事あるごとにアリスやドロシーが保管?されている部屋に行って、淋しさを紛らわせていた。
アリスが塔から出て行って、龍之介は過去の自分の気持ちを思い出して彼女を連れ戻しに行くのが良かった…

読了後追記
龍之介がアリスやドロシーを作ったのも、実の母親と育児ロボットの”Mother”を混同していたから、孤独を埋めるのは人間じゃなくても…って気持ちがどこかであったんだと感じた

【メモ:龍之介の出自】
捨て子で育児ロボットのMotherに育てて貰った訳ではなく、母親はファンタージェン社の科学者であった神成辰子。そして塔の管制AIである”GAIA”はその母親の思考パターンを移植した有機コンピュータ

 

『ドロシー×アリス 最高…』

龍之介を二人で素股しながら、おっぱいをもみ合ってキスするシーンが最高すぎるな…
仲の悪かった二人が龍之介を素股しながらも放置気味で、互いにキスできる距離で見つめ合いながら乳繰り合うのが最高にえちえちで可愛かった~

読了後追記
もっともっとドロシー×アリス成分を摂取したいいいいい!!!!!!

 

『龍之介の行動の積み重ね』

物語を最後まで読み終えて思ったこと。

龍之介が積み重ねた選択が良い面にも作用したり、悪い面にも作用する。そんなシナリオの起伏のある感じが、山あり谷ありな人生を描いている様に感じて良かった。

  • 良い面
    龍之介がコミューンの人を想って、改良を重ね育ててきたひまわりが咲いたことで未来への希望が生まれたこと
  • 悪い面
    龍之介が最初に想いを寄せていたリリーや、いつも自分の味方をしてくれたマッドドックを彼自身が積み重ねた行動の結果(アポカリプスウイルス蔓延)によって殺してしまったこと

短いプレイ時間の中で人生(選択の積み重ね)で出会ってしまう良い面と悪い面がどちらも丁寧に描かれてていて、凄く面白くて満足感が高いな…

 

『ドロシー可愛いよ…』

ずっと寡黙で真面目で従順な振る舞いをしてきたドロシーがマジで可愛いな…って感じた。
なんでかって言うと、最後のえちちシーンで龍之介の事をいつもの”マスター”ではなくて、「りゅうのすけ……」って小声で呟いたところから。

龍之介に従順なメイドとしてプログラム(設定)され、最初の性交後も無表情を崩さなかったドロシーが彼の事をマスターではなくて名前で呼びたいな、って気持ちが芽生えているところが良き。

あとドロシーがいつも身に着けているカチューシャに付いた紫の薔薇の花言葉は「誇り」「気品」「尊敬」「高貴」。
花言葉がドロシーの、誇り高くて、凛として気品に溢れていて、いつもマスターの事を尊敬して、高貴なところとピッタリだなって思った。

 

『畑仕事にお菓子を用意してきたアリスが可愛すぎる』

いつもは龍之介を困らせるような暴走を続けるアリスだけど、彼を想ってお菓子を用意してきたり、それを龍之介に褒められて照れる(以下セリフ)彼女の姿が可愛い

アリス
「どうせなら、『ありがとう』なんかじゃなくて、『愛している』とか言ってよ……」
龍之介
「えっ……」
アリス
「な、なんでもないわよっ……馬鹿……」

あとここの”馬鹿”がいつもの気の強い感じじゃなくて、ばかぁ……って尻すぼみになる感じが可愛い

 

 

 

【さいごに】

ここからは雑多に感想を書いていくよ。

プレイ初めて僕が好きな以下の要素が満載で、プレイすればするほどのめり込んでいきましたね。

  • 退廃的で旧人類の高度な科学力が垣間見える世界観
  • アンドロイドもの
  • メイド要素
  • 記憶が曖昧な主人公

次に、各キャラクターの感想をば。

『アリス』
ハチャメチャで元気な感じが良かった。
怒ったり、照れたり、悲しんだり、表情が豊かで楽しい子だった。

『ドロシー』
寡黙な感じから少しずつ表情が豊かになっていくのが良かった。
彼女の笑顔は全人類を救うと思う(笑)

『龍之介』
最初の方、プレイしてて彼もアンドロイド?かもって思ってた。
人類の過去の映画や小説、名言を引用して話す喋り方が、過去のデータを参照(学習)して話すAIっぽい気がしたから。
まあこれはミスリードだけど、最期の方の火事で龍之介が鏡を見るシーンは、ロボットの顔が映るか、はたまた肉が爛れた顔が映るかドキドキしたな。

『リリー』
個人的は嫌いじゃないけど、好きかと問われると、?って感じかな。
あの酒場内だとリリーさんより、マッドドッグとの会話が良い感じの距離感で少しふざけてるけど、いい感じに寄り添ってくれるバーテンって感じで好みだった。

 

あとシリーズを1→2→3とプレイして思ったのが、少しずつシナリオに重きを置く感じにシフトしてきたなって感じた(SDイラストも良きだった
えちちなシーンに手を抜くって訳じゃなくて、えちちシーンに厚み(相手への想い)を出すためにシナリオが濃厚になってきた感じだと思う。
それと序盤のえちちシーンは前作までだと、抜かずに3回!みたいな気合いの入り方(時間の使い方)だったけど、本作だとサクッと切り上げて物語の進行に違和感なくて良かったな(後半のえちちシーンは序盤と比較して濃厚で良き~

 

あとあと、色んな他作品ネタ(小説、映画、漫画、アニメ、美女ゲ)が幅広く使わてて、たくさんクスッ笑えて良かった(主にトト周りのクトゥルフとエイリアンネタは声に出して笑った

 

※SS(ショートストーリー)を書いたので、良ければどうぞ

 

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